■ 〈お知らせ〉 2014年3月で、中学部は廃止します。
みすず学苑では、2014年4月から、中学生の指導を行わないことになりました。
理由は、3つあります。
まず第1に、みすず学苑は、もともと大学受験専門の予備校です。しかし、中学生も指導してほしいという要望があり、近年は中学生の指導も行ってきました。ところが、中学生の場合、ご父兄が勉強させたいと思っても、生徒本人が遊びたい場合、詰め込みをし過ぎないことが、みすず学苑の教育方針なのです。なぜなら、精神的にも肉体的にも、子供のままの生徒と、大人になってる生徒の差が、想像以上に大きいからです。前者の場合、中学でがんばり過ぎると、ゴムが伸びきってしまい、高校以降の伸び代(しろ)が少ない場合も多いのです。
一方高校生は、本人が遊びたがっても、大学受験に向けて、しっかり勉強する必要があります。肉体も精神も、すでに大人の入口として成熟してるからです。だから、中学時代をのんびり過ごし、あまりレベルの高くない高校に行っても、高1、高2からみすず学苑に来れば、難関校は楽に突破できます。部活をしながらでも大丈夫です。多くのみすずの卒業生が、それを証明しています。もちろん、高3からみすず学苑に来ても、難関校は狙えますが、坂道を急に登るような努力がいります。できれば、高1、高2から来ることを勧めます。
みすず学苑では、高校生から、志をもって難関校を狙うのが教育ポリシーです。 そのために必要な、みすず学苑にしかない、さまざまなノウハウやツールがあります。ですから、中学生から、がんばり過ぎなくてもいいのです。しかし、早熟の子供は、本人がやる意欲のある時に伸ばすべきです。
第2に、高校生は大人の始まりです。三島由紀夫は、17歳で最初の作品「花ざかりの森」を書きました。ラディゲは15歳頃から、すぐれた名作を書き残しました。石川遼は、15歳でプロゴルフ大会で優勝しました。文学でもスポーツでも、高校生の時から、大人に勝つ天才的な才能を発揮してる人がいます。逆に、大器晩成型の高校生もいます。だから、一概に早熟がいいとは言えません。
しかし、少なくとも中学生は、早熟や晩熟があっても、大人ではないのです。未成年ではなく、少年や少女です。だから、中学生は子供として丁寧に扱い、高校生は大人として丁寧に扱います。
しかし、大人の始まりである高校生に、大人の受験教育をするのが、みすず学苑の真骨頂なのです。
第3に、預かった限りは、一人ずつきちんと面倒をみたいと考えます。しかし、生徒数が年々増えつつあり、ベテランの先生が、中学と高校の全生徒を十分にケアすることができなくなりました。
こうした、実状を鑑み来年から中学生の指導をやめ、高校生の指導に専念することにしたのです。
中学生のためのすぐれた塾は、他にもたくさんあります。中学生の皆さんは、ぜひそういう所に行ってください。そして、高校生になったら、ぜひみすず学苑に来てください。
みすず学苑の明るいキャラクターが好きとか、圧倒的な合格率が信頼できるとか、既成概念を越えた校風が合うという生徒が、来てくれればいいのです。
高校時代に、みすず学苑に来たら、絶対に難関校へ合格させます。みすずに来るか来ないかで、その後の人生は大きく変わるはずです。高校生や浪人生のための優れた指導と環境が、みすず学苑にはあるのです。
2013年11月吉日
みすず学苑